遺品整理の進め方を紹介!作業を進める上での注意点とは?
遺品整理は、故人が使用していたものなどを整理する作業のことです。
遺品整理には細かなルールは存在しないものの、形見分けや相続のことを考えればスムーズに完了させる必要があります。
そこで、事前に生前整理の進め方を理解して、効率よく実施できるかが重要です。
では、遺品整理はどのような形で進めればよいのでしょか。
本記事では、遺品整理の進め方を紹介するとともに、作業を進める上での注意点などをします。
遺品整理の進め方
遺品整理が必要となった場合、順序立てて作業することで効率よく進められます。
大まかな流れとしては、以下のような形で進めるケースが多いです。
- 実施方法を検討する
- 対応スケジュールを作成する
- 遺言書やエンディングノートの内容を確認する
- 作業時に必要なものを準備する
- 遺品を仕分けする
- 遺品を分配・処分する
- 部屋を清掃する
各ステップの詳細は、以下のとおりです。
実施方法を検討する
遺品整理は、故人が残したものの量によって作業するボリュームが大きく異なります。
例えば、故人が生前整理を実施している場合は、遺品整理がほぼ不要で1人で作業できる場合が多いです。
一方で、多くのものを抱えて生前整理していない場合、1人で対応するのは難しく親族や業者などの協力を得ながら作業しなければなりません。
また、自分が高齢で体力面や判断面が衰えている場合、遺品整理を実施することが難しいケースもあるでしょう。
そこで、遺品がどの程度あるのかを大まかに把握した上で、どのような方法で実施するのかを初期の段階で検討してください。
もし、遺品整理業者に依頼する場合はどのような業者があり、どこに依頼するのかなどのリサーチをおこない、費用の確認や日程調整などをおこないましょう。
対応スケジュールを作成する
遺品整理の実施方法の決定と同時進行で、対応スケジュールを立てる必要があります。
対応スケジュールでは、誰が・どのように、いつまでに遺品整理を実施するのかを決定しなければなりません。
遺品がどの程度あるのかを棚卸しした上で、実施方法を加味してスケジュールを立案してください。
遺品整理を完了させる一つの目安として、四十九日法要時に形見分けするため、そこまでに完了させたいという場合があります。
そこで、完了日から逆算してスケジューリングする方法も有効的です。
ほかにも、遺品整理によって不要と判断したものを自治体のごみ収集日に廃棄することを考えて作業日を決定する方法もあります。
親族や業者に依頼する場合、各々の都合を聞いた上でスケジューリングできるかがポイントです。
遺言書やエンディングノートの内容を確認する
遺品整理をおこなう際に、最大限配慮しなければならないのが故人の意向です。
遺品は故人が残したものとなるため、故人の意向を最大限尊重して作業しなければなりません。
遺品整理の作業を始める段階では、当然故人とのコミュニケーションを図ることはできないため、遺言書やエンディングノートで意思が示されているかを確認する必要があります。
遺言書では、相続に関する意思が示されており、場合によっては具体的な品目に対して意思表示されている場合があります。
また、エンディングノートを作成している場合、遺言書のように改まった形で作成する必要がないため、遺品に関する想いが記されている可能性があるのです。
以上より、遺言書やエンディングノートの内容をしっかりチェックして、どのように遺品を仕分けするのかを決定しましょう。
作業時に必要なものを準備する
遺品整理を自分でおこなう場合、力仕事の要素があるため安全に作業するために準備が必要なものがあります。
主に、以下のようなものを用意しておくことをおすすめします。
- 作業着(多少汚れてもよいもの)
- 手袋・軍手
- スリッパもしくはシューズ
- マスク
- (場合によって)ゴーグル・眼鏡
- ドライバー・ペンチ
- 台車
着衣物については、多少汚れてもよいもので、かつ頑丈で破れにくいものがおすすめです。
また、汚れている部屋で遺品整理作業する場合は、マスクを着用して埃などを吸い込まないように準備しましょう。
ほかにも、家具など固定された遺品を整理する際には、ドライバーやペンチなどの工具類は必須です。
さらに、処分するために外に運び出す場合は、台車があると便利です。
遺品整理では、ここまで紹介したもの以外で、仕分け作業では以下を準備してください。
- 段ボール
- 付箋
- マジック
- ガムテープ
- ハサミ
- ごみ袋
上記は、仕分け作業においてものを一時保管したり、残すものを保管したりするために必要なものとなります。
遺品を仕分けする
遺品整理する準備が整ったら、実際に遺品を必要なものと処分するものに仕分けていきます。
親族や業者に作業を依頼する場合は、事前にどのような遺言などがあり、仕分ける基準などをしっかりと伝えた上で作業開始してください。
仕分けをおこなう際には広いスペースが必要となるため、最初に作業スペースの確保をおこないます。
そして、遺品それぞれに対して残すものと処分するものに分類してください。
仕分け作業中に残すべきかどうか悩む場合がありますが、その場合は判断を保留して後日改めて判断すると良いでしょう。
遺品を分配・処分する
遺品の仕分けが完了した後、残すと判断したものをさらに仕分けて、形見分けなどで分配するのか保管するのかを決定する必要があります。
形見分けをする場合、故人の意向を尊重しつつ形見分けしてほしいという希望を叶えることが重要です。
また、無理に形見を押し付けないように注意してください。
遺品の中で処分すると判断したものについては、主に以下の方法で処分します。
- 自治体にごみとして収集してもらう
- 不用品回収業者などに回収してもらう
- リサイクルショップなどで買取対応してもらう
- フリマアプリなどで売却する
- 施設などに寄付する
遺品と聞くと、一見売却できないイメージがあるかもしれませんが、問題なく買取対応してもらえます。
通常、ごみとして処分する場合は費用がかかるため、なるべく売却や買取などの方法で処分することをおすすめします。
特に、遺品整理業者に依頼すると遺品の買取対応してもらえる場合があり、手間をかけずに処分可能です。
部屋を清掃する
遺品の仕分けと処分が完了したら、部屋を綺麗に掃除しましょう。
家具などが設置してあった場所には、多くの埃などが溜まっている場合が多いです。
埃をそのまま放置してしまうと、生物粒子による健康被害を発生させたり、火事の原因となってしまったりするケースがあります。
よって、部屋をしっかりと掃除して綺麗な状態としてください。
遺品整理を進める際に注意したい4つのポイント
遺品整理を進める上で、注意すべきポイントとして以下4つが挙げられます。
- 自分だけの判断で進めない
- 誤って大事なものを処分しないように注意する
- 相続に関連する事柄は専門家に相談する
- 業者に依頼する場合は慎重に選定する
各注意点について、詳しく解説します。
自分だけの判断で進めない
遺品整理を進める際には、故人の意向を最重要視して作業する必要があります。
また、自分の判断だけでなく、親族などの意見も取り入れて慎重に判断することが重要です。
遺品の中には、親族にとっても大事なものが含まれている場合が多く、相続に関連するものもあります。
そこで、必ず親族なども交えてどのように仕分けするのかを決めてから作業してください。
誤って大事なものを処分しないように注意する
遺品整理において、絶対に避けたいのが必要なものまで処分してしまうことです。
故人との思い出が詰まったものは、金額的な価値では計り知れないものです。
もし、誤って処分してしまうと一生後悔することにもなりかねません。
よって、仕分け時には慎重に作業し、業者に依頼する場合はしっかりと仕分ける基準を伝えましょう。
相続に関連する事柄は専門家に相談する
遺品の中には相続に関するものも多くあり、勝手に処分してはなりません。
また、相続手続きする際には、専門的な知識が必要となります。
そこで、親族間でのトラブルに発展することを防止するため、専門家に相談したり実際に相続をサポートしてもらったりするのがおすすめです。
業者に依頼する場合は慎重に選定する
遺品整理を効率よく進めるためには、遺品整理業者に依頼するのがおすすめです。
ただし、遺品整理業者の中には悪徳業者も存在しており、依頼先を慎重に検討する必要があります。
もし、悪徳業者に依頼すると不当に高い金額が請求されたり、大切な遺品を破損させたりするケースがあります。
さらに、遺品の盗難などもいとわないケースもあるので注意が必要です。
業者を選定する際には、必ず見積もりを取得して内容をよくチェックする、評判などを確認するなどの対応を図ってください。
まとめ
遺品整理を実施する場合、行き当たりばったりで進めると時間がかかってしまいがちです。
よって、事前に遺品整理の進め方を理解して、効率よく進められるかが重要です。
本記事で紹介した内容を参考に、準備を怠らず遺品整理をおこないましょう。
その遺品整理
片付けライフにお任せください!
豊富な経験と専門知識をもつプロの「遺品整理士」が丁寧に対応いたします。
優良事業所にも指定されておりますので、安心してご依頼ください。
片付けライフは出張費用や追加料金が一切かかりません。
もちろんお見積りも無料ですので、まずはお気軽にご相談ください!