遺品整理は自分で対応可能?実施する際のコツや注意点を紹介
遺品整理を実施する場合、専門性が高い作業に感じるかもしれません。
ただし、業者などに依頼しなくても自分自身で実施できる場合が多いです。
では、遺品整理を自分で実施する場合、どのように進めればよいのでしょうか。
本記事では、遺品整理を自分で実施する方法やコツ、そして注意点について解説します。
遺品整理は自分で対応可能!
遺品整理は、自分だけで対応できる場合が多いです。
遺品整理としては、主に以下の作業を実施します。
- 必要なものと処分するものに仕分ける
- 必要なものを保管する
- 処分するものを形見分け・廃棄などをおこなう
- 清掃する
上記作業は、特に作業する上で資格などは不要で、誰でもおこなえます。
自分だけではできないこと
基本的に、遺品整理は自分だけで対応できますが、場合によっては専門業者に依頼しなければならないケースがあります。
それは、特殊清掃を伴う場合です。
故人が孤独死で発見された場合やものを片付けずにゴミ屋敷化していた場合、特殊清掃が必要となる場合が多いです。
特殊清掃では、専用の薬剤などを使用して除菌作業する必要があります。
また、清掃のノウハウがないと遺品や壁に染みついた臭いが除去できません。
よって、特殊清掃を伴う遺品整理の場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
また、以下のような基準で自分でおこなうか業者などに依頼するのかを判断しましょう。
自分でおこなう場合 |
業者に依頼する場合 |
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自分で遺品整理するメリット
自分で遺品整理するメリットとしては、主に以下のような点が挙げられます。
- 費用を抑えられる
- 自分のペースで進められる
- 遺品処分によるトラブルを回避できる
各メリットの詳細は、以下のとおりです。
費用を抑えられる
自分で遺品整理を進める最大のメリットとして、費用を抑えられる点が挙げられます。
遺品整理を業者に依頼する場合、当然費用がかかります。
基本的に、部屋の広さに応じて料金が決まる仕組みを採用している場合が多く、広い住居となればなるほど大きな費用負担が必要です。
一方で、自分で遺品整理を進めればかかる費用は、基本的に不要と判断した遺品を処分する際にかかる廃棄費用のみとなります。
よって、なるべく費用をかけずに遺品整理したい場合、自分で実施することを選択するケースが多いです。
自分のペースで進められる
自分で遺品整理を進めると、自分のペースで進められるメリットがあります。
業者などに依頼する場合、日程調整してその日に対応が必要となります。
その点で、自分で遺品整理を実施すれば自分の都合に合わせて柔軟に対応可能です。
遺品処分によるトラブルを回避できる
遺品を業者などに処分する場合、トラブルの原因となるのが残したかった遺品を不要なものとして、処分されてしまうケースです。
遺品を残すか残さないかの判断は、故人の思い入れがあるものか、家族にとって大切なものか、などの観点でおこないます。
業者側としては、依頼者の想いを汲んで作業するのが一般的ですが、全ての想いが伝えるのは難しいものです。
よって、どうしても見解の違いが発生して残したいものまで処分されてしまう場合がありますが、自分でおこなえばトラブルを回避できます。
自分で遺品整理するデメリット
自分で遺品整理を進める場合、メリットばかりではなくデメリットも少なからず存在します。
具体的には、以下のような点がデメリットとなってしまいます。
- 精神的に辛くなる
- 危険な作業が伴う
- 時間的な制約があり対応できない
各デメリットの詳細について、解説します。
精神的に辛くなる
遺品整理に対しては、具体的なルールは存在しません。
いつまでに実施すればよいのかという決まりもありませんが、一般的に四十九日法要までに完了させて形見分けする場合が多いです。
まだ故人との別れによって精神的に落ち込んでいる中で、自分で遺品整理するとなおさら辛さを感じてしまいます。
危険な作業が伴う
遺品整理をおこなう際に、大型の不用品が発生して処分しなければならないケースがあります。
特に、上階に住んでいる場合は階段を使用して屋外まで運び込んで処分しなければならない場合があります。
この際に、転倒や落下などの事故が発生してしまうリスクがあるのです。
特に、自分自身が高齢である場合、体力的に辛い作業となり事故発生の原因となる場合も多いです。
時間的な制約があり対応できない
自分で遺品整理を進める場合、特に初めて実施する場合は思うように進められないものです。
また、四十九日法要までに完了させようとした場合、亡くなった後の手続きなども同時に進めなければならずハードスケジュールとなりがちです。
そこで、実質的に四十九日法要までに完了できない場合がある点がデメリットとなります。
自分で遺品整理を実施する場合の手順とコツ
自分で遺品整理を実施する場合、ステップを踏んで効率よく対応する必要があります。
遺品整理の流れとしては、以下のような形で進めてください。
- スケジュールを決定する
- 用具や作業着などを準備する
- 必要なものと不要なものに仕分ける
- 不要と判断したものを処分
- 残すものを分配する
各ステップの詳細と作業のコツは、以下のとおりです。
スケジュールを決定する
遺品整理を始める前に、スケジュールを立てる必要があります。
スケジュールとは、いつまでにどのような形で進めるのかを決めることです。
もし、ほかの家族にも協力を依頼する場合、協力者の都合も聞きつつ無理なく進められるスケジュールを立案してください。
また、不要と判断したものを処分することを考えて、自治体のごみ出しの日に合わせるのも良いでしょう。
用具や作業着などを準備する
遺品整理を安全に作業するために、各種用具や作業着の準備が必要です。
最低限、以下を準備しておくことをおすすめします。
- 手袋
- 汚れても良い服
- スリッパまたはシューズ
また、遺品整理作業では効率よく仕分けするためには、以下を用意すると良いでしょう。
- 段ボール
- マジック
- 付箋
必要なものと不要なものに仕分ける
遺品整理をおこなう準備が整ったら、スケジュールに従って遺品の仕分けをおこないます。
はじめに、仕分けを実施するためのスペースを確保してください。
その後、遺品を運び出し必要なものと不要なものに仕分けていきます。
仕分けをおこなう際には、必ず故人の想いを尊重して対応できるかが重要です。
事前に遺言書やエンディングノートを確認して、故人の意向があるかをチェックしましょう。
仕分けする際に、残すべきか処分すべきか悩む場合は、一旦保留しておき後日改めて判断してください。
不要と判断したものを処分
仕分けの結果、処分すると判断したものは以下の方法で処分します。
- 自治体のごみ出しルールに従い廃棄
- 不用品回収業者に処分を依頼
- リサイクルショップに売却
- フリマアプリやネットオークションで売却
- 個人売買
- 施設に寄付する
処分方法が決まったら、それぞれ適切なタイミングで処分してください。
基本的には、売却すると収入を得られる、または価値がないと判断されても費用を掛けずに処分できるためおすすめです。
残すものを分配する
残すと判断したい遺品については、自宅で保管する以外にも形見分けの形で欲しいという方に配分します。
形見分けは、家族や親族、生前に交流のあった方などに声をかけておこなうのが一般的です。
形見分けで渡す際には、必ず半紙に包んで渡しましょう。
まとめ
遺品整理は、自分だけでも十分対応可能です。
ただし、自分ひとりでおこなうのは難しく、周囲や専門家のサポートが欠かせません。
特に、初めて遺品整理する際には経験者の意見を聞きながら対応すると良いでしょう。
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