やばい遺品整理業者に要注意!悪徳業者の特徴や回避方法を紹介
亡くなられた方がいる場合、遺品整理が必要になるケースが多いです。
遺品整理は自分自身でおこなえますが、力仕事となるため思うように進まないものです。
そこで、遺品整理業者に依頼することを検討する場合、絶対に避けたいのがやばい業者に依頼することです。
悪徳業者に依頼すると、不当に高い費用を請求されるなどの被害に遭う可能性があります。
では、悪徳業者にはどのような特徴があるのでしょうか?
本記事では、悪徳業者の特徴や回避方法などを紹介します。
遺品整理業者に関する被害の状況
遺品整理を担当する業者に作業を依頼する中で、悪徳業者による被害が後を絶ちません。
消費者センターには多くの相談が寄せられており、遺品整理を含めた不用品回収の相談件数として以下のように推移しています。
- 2018年度:1,354件
- 2019年度:1,457件
- 2020年度:1,788件
- 2021年度:2,231件
トレンドとして見た場合、緩やかに増加していることが分かります。
さらに、2021年のデータを見ると2,231件の相談が寄せられており、直近では急上昇している状況です。
相談内容としては、廃棄物処理法に基づく「一般廃棄物処理業の許可」や「市区町村からの委託」が必要になるのに対して、無許可業者が対応してトラブルに発展したという内容が多いです。
もし、遺品整理におけるトラブルが発生した場合は、188(消費者ホットライン)に電話して相談することをおすすめします。
やばい遺品整理業者によるトラブル事例
悪徳な遺品整理業者に作業を依頼した場合、実際に以下のトラブルが発生した事例があります。
- 事前の説明と異なる高額な料金を請求
- 見積もり時にせかされて契約したが作業がいつになっても始まらない
- 処分しないように頼んだ物を勝手に処分された
- 遺品を窃盗された
- 回収された遺品を不法投棄された
各事例について、詳しく解説します。
事前の説明と異なる高額な料金を請求
遺品整理を業者に依頼する際に発生するトラブルの多くが、料金に関する内容です。
料金に関するトラブルとしては、高額な料金が請求されたという事例が多いです。
通常、遺品整理を依頼する前に見積もりを取得し、納得できる料金の場合は契約を締結した上で作業がおこなわれます。
悪徳業者に依頼した場合、見積もりで提示した料金に対して、追加料金がかかることを説明せず、作業した後に追加料金が請求されて高額請求となってしまう場合が多いです。
また、高額請求が発生することが発覚した後、キャンセルしようとしたら高いキャンセル料を請求されるトラブルも多く見られます。
見積もり時にせかされて契約したが作業がいつになっても始まらない
見積もりを取得した際に、早く作業が必要になるとせかされて、あまり内容を確認しないまま契約を結ぶ場合があります。
そこで、実際に契約を結んだ後、一向に作業がおこなわれず、頭金として請求された費用が無駄になったというトラブルが発生しています。
処分しないように頼んだ物を勝手に処分された
遺品整理では、故人の思い出の品など、残したいものと処分したいものに仕分ける必要があります。
この仕分け作業において、悪徳業者の場合は依頼者や故人の意向を無視して、残したいものを勝手に処分してしまうトラブルが多く発生しています。
遺品を窃盗された
遺品の中には、貴金属など価値が高いものも含まれる場合が多いです。
本来、貴金属などは残すものとして仕分けるのが一般的ですが、悪徳業者の場合は盗難して勝手に売却するケースが見られます。
また、処分するものとして仕分けて、業者側が処分せず売却する事例も多いです。
回収された遺品を不法投棄された
遺品整理業者の場合、仕分けによって不要と判断したものは処分を請け負います。
処分方法としては、リサイクルできるものは買取対応する場合がありますが、それ以外のものはゴミとして処分するのが一般的です。
この際に、本来であれば自治体が指定した場所に処分費用を負担して回収してもらう必要があります。
ただし、悪徳業者は処分費用を負担することを拒否し、不法投棄してしまうケースがあり、不法投棄が発覚して依頼者側も処罰されてしまうトラブルが発生しています。
やばい遺品整理業者の特徴
遺品整理を担当する業者の中で、悪徳業者の場合は以下のような特徴があります。
- 見積書を発行しない・見積もり内容が不明確
- 業者側が主導で遺品の仕分けをおこなおうとする
- 必要な許可を得ていない
悪徳業者の特徴を見極めて、絶対に依頼しないように注意したいものです。
それでは、やばい悪徳業者の特徴について、詳しく見ていきましょう。
見積書を発行しない・見積もり内容が不明確
悪徳業者によるトラブルの大半が料金に関する内容となり、その中でも高額請求される事例が多く見られます。
悪徳業者の場合、見積書を発行せず口頭で「この作業であれば○○万円で対応できます」と説明して、契約を結ぶケースが多いです。
口頭で金額だけ伝えられても、どのような内訳となっているのかを把握できません。
また、口頭での契約となった場合には、追加料金が発生しても言った・言わないという形となり、最終的に泣き寝入りしなければなりません。
見積もりを提示している業者であっても、作業内容が「一式」などと記載されていて、内訳が把握できない場合は不要なものまで作業に含んでいる可能性があるため要注意です。
さらに、見積書に小さく追加料金が発生する旨が記載されている場合があります。
業者側が主導で遺品の仕分けをおこなおうとする
悪徳業者の場合、本来であれば依頼者や故人の思いを尊重して遺品整理しなければならないのに対し、業者側が主導で仕分けをおこなうケースが多いです。
特に、残すべきものを勝手に処分するものとして仕分けて、不当に安い金額で買取対応しようとする場合が多いです。
さらに、やばい業者の場合は遺品の盗難を目的として作業を請け負うケースも見られます。
必要な許可を得ていない
遺品整理によって、処分が必要と判断したものは、各自治体のごみ出しルールに従い処理されます。
これは、処分するものを回収したり運搬したりするために必要な資格である、一般廃棄物収集運搬業許可を得ておこなわれるのが一般的です。
ただし、悪徳業者の場合は一般廃棄物収集運搬業許可の許可を得ておらず、不法投棄もいとわない場合が多いです。
また、不用品を買取対応する場合は古物商許可が必要ですが、悪徳業者は許可を得ず買取対応している場合が多く見られます。
やばい遺品整理業者を回避する方法
悪徳業者に遺品整理作業を依頼しないようにするためには、以下のような対応が必要です。
- 見積書の内容をしっかりと確認する
- 遺品整理に必要な資格や許可を得ているかを確認する
- 遺品整理士が在籍する業者に依頼する
各回避方法の詳細は、以下のとおりです。
見積書の内容をしっかりと確認する
料金に関するトラブルに巻き込まれないように、まずは見積書を発行してもらうことを徹底してください。
また、見積書が発行されて満足するのではなく、内容をよく精査する必要があります。
特に、明細がなく一式などの表現がある場合は、業者側に内訳を問い合わせてください。
さらに、見積書に記載された内容以外に追加料金の発生有無も確認しておきましょう。
遺品整理に必要な資格や許可を得ているかを確認する
遺品整理において、必要となる資格や許可として、以下が挙げられます。
- 一般廃棄物収集運搬業許可
- 古物商許可
一般廃棄物収集運搬業許可は、処分する遺品の回収や廃棄する上で必要となる許可です。
ただし、一般廃棄物収集運搬業許可は簡単に取得できるものではなく、優良な業者の中でも取得していないケースがあります。
一般廃棄物収集運搬業許可を取得していない場合は、許可を持っている業者と提携しているかを確認してください。
また、不要な遺品を買い取ってもらう場合は、古物商許可を得ているかを確認しましょう。
各許可については、業者のホームページで確認したり、業者のトラックにステッカーが貼付されているかなどで確認可能です。
遺品整理士が在籍する業者に依頼する
依頼者や故人の思いを汲んで遺品を仕訳してもらいたい場合、遺品整理士が所属している業者に作業を依頼してください。
遺品整理士は民間規格であり、依頼者や故人の思いを胸に業務を遂行でき、遺品整理業務をおこなえる専門家に対して与えられる資格です。
遺品整理士が遺品整理作業をおこなうことで、仕分けだけでなく不用品の処分や簡易的な清掃なども、適切に実施してもらえます。
遺品整理士が所属しているかどうかは、ホームページなどでチェックできます。
まとめ
遺品整理を業者に依頼したい場合、やばい業者だけは絶対に避けたいものです。
悪徳業者には、今回紹介した特徴があるため、しっかりと見極めて適切な業者に依頼する必要があります。
特に、見積もりの内容はしっかりチェックして、絶対にトラブルに巻き込まれないようにしましょう。
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